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もずのわくわく劇場日記 No.51 「SNAシリーズ Vol.12 」 「シンデレラ even if・・・ そのX」 〜 葉山小姫 嬢のステージより・イメージストーリー 編 〜 バックナンバー ★ [第一話] ★ [第二話] ★ [第三話] ★ [第四話] [ 第五話 Hotel Blue 2] 「サキ、とっても大事な話があると言っていたのを覚えてる ? 俺、このまま平凡なサラリーマンで一生を終りたくないんだ。 なんて言うか、今のままだと自分の将来が見えてしまう・・・ これで良いのか ? このままサラリーマンとして平凡に終って しまう人生って、納得出来る生き方と言えるのかって・・・ 漠然と考えていたんだ。そんな時、俺はある女に出会った。そして、 その女について色々知る度に、その女は俺の平凡な人生を転換する のに役に立つ事が分かった。ただ者じゃないんだ。俺はその事を知っ てから、その女に近づいた。女は俺が描いたシナリオに沿って動いて くれた。 政界・財界、あらゆるVIPに顔の効く女だ。いや、ある意味その 女は、VIP達を裏から動かしていると言っても過言じゃない。 俺は胸に男としての野望を持った。ビッグになるんだ ! きっとうまく行く。実現出来る可能性はある。」 黙って聞いていたサキは強い語気で彼の話をさえぎった。 「あんたバカじゃないの ? そんな事本気で考えてるの ? 笑っちゃうね ! 笑っちゃうよ ! 野望だか何だか知らないけどさ ! そんなドラマみたいな話。バカげてる ! そんなすごい女ならさ、 あんたみたいな世間知らずな坊やなんかの相手するはず無いし、 退屈しのぎに気まぐれなゲームを楽しんでいるだけだよ ! 第一、そんなバカげた話の為にあたしを捨てるつもりなの ! 今までの事って、一体なんだったの ! 結局、あたしの事が邪魔に なったって事かぁ。そう言う訳なんだ ! それであたしと別れるの について良い思い出を・・って、何もかも無茶苦茶な話じゃない ! あんたはね、だましているつもりだろうけど、だまされているのは あんたの方なんだよっ ! 」 一気にサキにまくしたてられて、彼は苦笑しながらも話の先を続けた。 「サキの事は誰よりも一番愛してる。今日の事もそんな都合の良い話 なんかじゃない。サキとの約束を守りたかっただけさ。 それに、サキの事が邪魔になったんじゃない。今の俺にサキの恋人と しての資格はもうないんだ。俺の抱いた野望の為にお前の事を・・・ サキの事を裏切ったんだから・・・」 「そんなの自分勝手 ! 勝手だよ ! あたしはどうなるのよ、何にも 知らないうちにこんな事になって・・・ビッグになるって ? そりゃおめでとう。でもあなたには分からないの ? もしもよ、もしもあなたの描いたシナリオの通りに事が運んだとして ビッグ ? になれたとして ? それを誰が喜んでくれるの ? 誰と 一緒にその喜びを分かち合えるの ? その女の事を愛してる訳じゃ 無いんでしょ ? 」 「サキ ! 何も言わないでくれ・・・ もう後戻りは出来ないんだ。 12時になったらあいつから連絡が来る。すべてはもう動き出している んだ。」 そして彼のロレックスの針が重なり合い、午前12時を指した。 その時、彼のセカンドバッグの中で、携帯電話の着信音がこもるように 鳴った。彼はサキから視線を外し、セカンドバッグに目をやった。 すると、その着信音は途切れた。 二人にはしばらく無言のまま、ささくれた空白の時間があった。 再びセカンドバッグから彼を呼び出す着信音が鳴る。 サキは「出ないで ! 出ちゃダメ !」 そう叫ぶ。 彼がその電話に出た瞬間に、今まで大切につむいで来た、二人をつなぐ 「糸」が音をたてて切れてしまう。それが現実となってしまうからだ。 しかし彼は、セカンドバッグを開いてしまう。着信音がひときわ大きく、 そしてサキの心に鋭い刃をしたナイフを突き立てるように響く・・・ 彼は取り出した携帯電話を持って部屋の隅に移動し、サキに背中を向けて 通話ボタンを押した。彼の声だけがサキの耳に否応なしに聞こえて来る。 サキは目を硬くつむり、両手で耳をふさいだ。 「どう ? 話はついたのかしら・・・ふふふ・・・とても手間取っている ようね。名残惜しい ? それとも迷ってるのかしら ? フフフフ・・・ あなたの明日の扉を開く「鍵」を握っているのは誰かしら ? 私のベンツを自由にさせているのは何のためだと思うの ? 分かっているわね、坊や。」 携帯電話の声は、その女の声だった。 そしてその女の声は体温を感じさせない、低い冷静な声でそれだけ言うと、 手短に電話を切った。「あぁ、分ってるよマダム・・・」 そう答えると彼もボタンを押し、電話をきった。 重苦しい空気に包まれた部屋の中には、ベッドの隅で両手で耳をふさぎ、 身を硬くしているサキと、彼の二人だけ。彼は携帯電話をバッグに押し込み サキに途切れ途切れに言った。 「サキ・・・こんなオレの事・・・愛してくれてありがとう・・・ 明日、チェックアウトする時には迎えに来るよ。そして君を無事、家に 送り届けたら・・・ 僕たちのドラマは・・・終わりになる・・・ きっと君には僕なんかより、もっとずっと素敵な共演者が現れるだろう その時は・・・ きっとハッピーエンドのドラマ・・・演じておくれ。 サキのドレス姿、とってもきれいだよ・・・」 彼はそう言うと、サキを一人部屋に残したまま出て行った。 サキは大きなベッドの上で独りぼっちになった。 まだ耳をふさいだまま、じっとして動かない。 何も動かない部屋の中には、彼と一緒につむいだ「糸」が引きちぎられ、 無残に散らばっているだけだった・・・ 次回へ続くぅ〜♪ (ToT) --------------------------------------------------------------------- ●もずさんより このイメージストーリーは、葉山小姫 嬢の出し物より、ダンスパートが終わ って、ベットに入った所のシーンから、もずさんがイメージを膨らませて書 いているものであり、実際の人物・ロケーション・ましてや葉山さんの話を 書いている訳ではありません。葉山小姫さんのベットがすごく良かったので もずさんが勝手な妄想を書いているだけの事です。あしからず・・・ |