|
もずのわくわく劇場日記 No.49 「SNAシリーズ Vol.10 」 「シンデレラ even if・・・ そのV」 〜 葉山小姫 嬢のステージより・イメージストーリー 編 〜 バックナンバー ★ [第一話] ★ [第二話] [ 第三話 スカイ・ラウンジ] 超高層ホテルの最上階。オーシャン・ビューのパノラマウインド・・・ 港を遥かに見下ろすスカイ・ラウンジにサキと彼はいた。 どの席からもすべて、海が眺望出来るようなスタイルの作りになっている。 サキと彼が二人きりの素敵な時間を過ごすには、十分過ぎる程のロケーション である。すでに何組もの恋人達が肩を寄せ合い、ゴールド & シルバーに輝く 港の夜景を眺め、穏やかな時間と空間をそれぞれに占有していた。 サキは自分の肩の上に不満をいだいている。そして他のカップルを横目で そおっと見回し、黙ったままマルボロの煙を漂わせている彼に言った。 「ねぇ、どう ? あたしたち・・・」 「 ん ? 何がだ ? 」 彼はサキに言われて反射的に答えた。そんな彼の事を見てサキは、くちびるを キュッ ! ととがらせる。彼を見るサキの眼がまるで針で刺したように痛い。 「も〜う・・・何がって、ちょっとまわりを見てよ。何も気が付かないの ? ほぉ〜らぁ、みんな楽しくやってるよ。まぶしい程アツアツ♪ 」 サキにそう言われ、それとなく彼はまわりの席を見渡す。鼻の下を伸びるだけ 伸ばして見入る彼は、お〜すげぇな ! ウホッ♪ 大胆だねぇ〜♪ と喜ぶ。 サキはテーブルにヒジをつき、頬杖立てて、あきれたと言いたげに彼を睨む。 「あほぅ ! のぞき魔の君ィ〜 ! どこを見てるの ! チッチッ ! 」 サキは不機嫌に言った。そして自分の右肩を指で指し示して静かに言う。 「違うよ。あたしね、さっきからここが何となくスースーするなって・・・」 「だからぁ、そんなにガバっと肩を出したドレス無理して着て来るからさ。」 もう知らないっ ! とサキはソッポを向いた。 水割りの氷が溶け、カチャッ ! と音をたてる。 グラスにまとわり付いた雫を、サキは人差し指でぬぐうようにして、 濡れた指先でウインドガラスに、黙って何かを書き始めた。 「ど・う・し・て・・・ だ・い・て・く・れ・な・い・の・・・」 書き終わって、サキは彼の眼をじっと見つめた。 彼はそんなサキの指先から、浮かび上がってはすぐに消えて行く雫の文字を 見落とす事無く読み取って、あぁ〜 と天を仰ぐようなジェスチャーをした。 そして彼は自分のカシスソーダのグラスの中に人差し指を突っ込み、その指 で同じようにウインドガラスに文字を書いた。 「ま・い・・・す・い・い・と・・・・は・あ・と・・・・サ・キ・・・」 そしてサキの肩をそっと抱き寄せた。サキは右手を額に当てて、きゃしゃ な肩を小刻みに上下に揺らし、ムフフフ・・・♪ と笑い、もう一度 今度は自分の水割りのグラスに人差し指を突っ込み、ウインドガラスに・・ 「そ・れ・っ・て・・・・ほ・ん・き・・・・な・の・か・し・ら・・・」 彼を見つめる。新しいマルボロを一本、片手で箱から取り出し火をつけ、 彼は煙を、ふぅ〜とはきだして、サキの顔をじっと見てからまた・・ 「さ・ぁ・ね・・・」 とウインドガラスに書いた。 サキはソファーの背もたれに思い切りのけぞる。ボーイが二人の席に近づき 「失礼いたします」 と、汚れたウインドガラスをフキンで拭き、一礼して立ち去る。 サキと彼はボーイの後姿を見送りながら、お互いに顔を見合わせて笑った。 何故か笑いが止まらなかった。 おかしくておかしくて、お腹が引きつりそうになった。 港の夜景は少しも変わらずにそのままだった。見下ろす街・船の明かりは 星のようにまたたく事も無く、静かに見つめるようにじっとしていた。 サキは水割りのグラスを飲み干し、あたらし〜のっ ! と、お替りを注文 した。彼は苦笑した。そしてサキに言う。 「サキ、酔ってる ? 大丈夫かい・・・」 サキはまるで独り言を言うように、彼の顔を見ないようにして言う。 「あ〜 悪い男に引っかかったぁ〜 なんて可哀想なサキちゃん ! こんなにカワイイサキちゃんは、いつもいつもほったらかしィ〜 あぁーっ ! あそこ見てぇ〜 ! イルカが跳ねてるぅ〜♪ あたし、イルカ大好きっ♪」 彼はあわてた。こらぁ ! おっきな声出すなって ! イルカなんてこんな所に いるはず無いだろう・・・もうそろそろ部屋に行こうと言いながらサキを 抱きかかえようとした。するとサキは冷静な眼に戻り、ニヤリ♪と笑うと、 彼に言った。 「うわぁ〜 さ、さわったぁ ! スケベ ! エッチ ! ちか〜んっ !」 彼はあわててサキの口を手で塞ぎ、辺りを見まわす。周囲のあからさまな 視線に彼は、右手で自分の後頭部を押えるようにして 「彼女、酔っ払っちゃって♪」と言うようなジェスチャーをしながら、 サキの手を引っ張ってラウンジから逃げるようにして出て行った。 エレベーターへ向かう廊下を、彼はズカズカと勝手に歩いて行く。 サキは彼の後ろからスネるように、彼の大きな背中を見ながらついて 行った。 サキは「やばいっ ! 少しやりすぎた。」と思いながら、後ろを振り 返らない彼に隠れて、赤い舌をペロリと出した。 どうやらサキは彼が思っているよりも、ずっと「したたかな女」 なのかも知れない・・・ またまたここで次回へ続くぅ〜♪ (^。^)V --------------------------------------------------------------------- ●もずさんより このイメージストーリーは、葉山小姫 嬢の出し物より、ダンスパートが終わ って、ベットに入った所のシーンから、もずさんがイメージを膨らませて書 いているものであり、実際の人物・ロケーション・ましてや葉山さんの話を 書いている訳ではありません。葉山小姫さんのベットがすごく良かったので もずさんが勝手な妄想を書いているだけの事です。あしからず・・・ |