もずのわくわく劇場日記 No.28


2002年1月27日 (日) 渋谷道劇

「渋谷道劇ショートバージョン・渡辺理緒 嬢」



[ OPENING ]

 ここ渋谷道劇では、NEXT STERGE への間合いが早い。
 ステージ進行の流れが、息をつく間もなくスピーディー
 に進んで行くのだ。 そんな中で渡辺理緒のステージは
 始まった。
 
 闇夜を思わせる暗闇の中、渡辺理緒はステージ中央で客
 席に背中を向け立っている。右腕を斜め上へとまっすぐ
 伸ばし、左腕を斜め下へとまっすぐ伸ばして、背中越し
 に息をひそめている客席の人の気配を感じながら・・・



 地の底からふつふつと沸きあがって来るようなBGMが、
 低く思わせぶりに流れ出す。すると、一筋の光が差し、
 その中に一人の素性不明な女の背中が浮かび上がった。
 
 
 一体この女は何者なのか・・・
 人間なのか、もののけなのか、それとも魔界から地上に
 舞い降りた、悪魔の使いなのか。しばし様子を見てみる
 事にしよう。
 
 



 天井の低い、ここ渋谷道劇のステージでは、いささか
 この演目を演じるには窮屈な感がある。
 それは渡辺理緒嬢の被っている羽のおっ立った冠が、
 ステージ上を踊りながら移動する際に、ズリズリとたれ
 下がっているハリにこすれてしまうのだ。

 見ていて私は気がきでは無かった。あの冠からまっすぐ
 上へ伸びている羽が、いつかハリに引っかかってしまい
 ヘシ折れてしまうのではないか ?! それまで行かなくても、折角の素敵な衣装が痛んでしまうぞと、お客が気にする事では無いかも知れないが、マジで心配だった。



 白い女の影は揺ら揺らと陽炎のように揺らめきながら
 得体の知れない何者かに感応するごとく、その踊りを
 捧げ奉るように続けられている。そして、気持ちが高ま
 った所で曲のリズムが変わり、いよいよこの正体不明な
 女は、行動を開始する。

 冠をはずし、髪をとき放ち、白い装束を脱ぎ捨てると、
 ステージ脇に用意されたイスから黒いドレスを手に取り
 素肌の上にサラリと羽織った・・・



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