屋根裏談話室

#5 1995年 夏・・・

去年の会社の慰安旅行でヒョンな事から悪い? 良い? 先輩達に連れられて、長年の夢「ストリップ小屋」へ行く事が出来た。何もかも衝撃的な出来事ばかりだったので、それはもう大喜びだった。と言いたい所だが、私の心はどうにもスッキリしていなかった。

小さい頃からテレビの深夜番組などで見聞きして来た「ストリップ」と言うものと、去年「ストリップ小屋」で見たものはどうも感じが違う。トゥナイトの番組の中で山本晋也カントクがレポートしていたストリップでは、ニンジンや大根が飛び交うシーンなどまったく無かった。テレビ番組で紹介していたストリップと言うのは、美加まどかさんのような若くてきれいなアイドル踊り子さんたちが踊る世界だった。

なのに何故私が行ったストリップ小屋では、外人踊り子や踊りを踊らないオバサンがニンジン、大根を飛ばして来るのか。確かに楽しかったのは間違いないのだけれど、どこか違う。私が思っていたストリップ小屋のイメージとは似て非なるものなのだ。

この違和感を消し去るにはどうすれば良いのだろうかと毎日考えていた。ストリップ・・・ 小屋・・・ 踊り子、若くてきれいなアイドル踊り子・・・ どこにいるんだそう言う人って。

小屋だからダメなのか? ストリップ小屋じゃなくて、ストリップ劇場と呼ばれる所なら、若くてきれいなアイドル踊り子さんがいるんじゃないか? なぜ私が若くてきれいなアイドル踊り子にこだわるのか、答えは簡単な事である。で、あるか。

そう、お金払って女の子の生オッパイを見るなら、麻丘めぐみとか、桜田淳子とか、浅野ゆう子さんたちのようなアイドルのオッパイが見たい。自分の母親みたいなオバサマ踊り子のオッパイはど~なのよ、垂乳根(たらちね)が悪いと言う訳ではないが、本音を言うと二十歳くらいから自分と同世代くらいまでのフレッシュでピチピチしたオッパイが見たいじゃん。ただ、〇ンコはグロイので目をそらしたい。(笑)

と、そんなロクでもない事ばかり考えていたのだが、こう言う事って思わぬエナジーがあると言うか、パワーがみなぎると言うのか、行動に結びつくものだ。「ストリップ劇場」どこにある・・・ 良く昔の人が「浅草六区」の賑わいなどと言っていた事を思い出した。

浅草へ行けば「ストリップ劇場」なるものがきっとあるに違いない。そう言えば良く「浅草ロック座」と言うのをどこかで聞いた記憶がある。と言う事は、浅草に行けばちゃんとしたストリップが見られるに違いない。そうだ、浅草ロック座に行こう!

私は妙なひらめきから、浅草へ行こうと決断した。しかも、誰かに連れて行ってもらうのではなく、みずからの強い意志と信念に基づき、自立してストリップを浅草ロック座で見るんだと決断した。

時は1995年 夏のことであった。これが世に言う「浅草夏の陣」である。

(2020.08.09)

#5 1995年 夏・・・

#6 1995年 浅草夏の陣(前編)

#7 1995年 浅草夏の陣(中編)

#8 1995年 浅草夏の陣(後編)