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2006年2月21日号・渡辺理緒 第一回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 私は生まれついてのストリッパー!? 日刊ゲンダイの読者のみなさん!はじめまして、ストリッパーの渡辺理緒です!! 今回からワタシが、ストリップの魅力や、知ればもっと劇場に足を運びたくなるウラ話について、体験を交えて書き記していきますので、楽しみにしててください。 まずは自己紹介から。 大阪出身で、94年3月11日にデビューしました(自分の事ながら、もう13年目を迎えるんですねぇ〜、ホント時の経つのは早いコト)。 初舞台は関西の名門劇場の1つ「十三ミュージック」! えっ?緊張してカラダが震えたりしただろうって? 確かに、今まで多くのストリップデビューの後輩たちを見てきましたが、足は震え、泣き出すコもいます。でもワタシに関しては、ソんな事まったくナかったんですよ! 実は、ストリップの舞台に立つ前にショーパブで踊ってました。店は大阪でも有名なところで、そこの初代ダンサーたちの1人だったんです。 「初舞台も緊張せずにいきなりソロデビュー」 当然、男性向けのショーパブですから、セクシーな衣装をまとって踊っていました。それがストリップデビューに役立ったのかも。 ショーパブからストリップへ鞍替えしたのはヒョンなことから。ショーパブの同僚がストリッパーに転進して「1度見に来て」と声をかけられ、十三ミュージックに出演している彼女を見に行ったんです。 そこで劇場の社長を紹介され「ウチで踊ってみいヘンか」と口説かれたのが、きっかけでした。熱心に誘ってくださって、「まぁ、モノは試し」とやってみたんです。そしてダンスの練習も1日だけで、即舞台へ。 とはいっても、最初の2日くらいはオープンショーといって、大勢の踊り子さんたちとステージに出るだけ(私の手を引いて舞台まで出てくれた椿カンナ姐さん、その節はありがとうございました)。本格的なソロで踊ったのは3日目からでした。 緊張しないで初ステージをこなしたワタシ。そういう意味では、生まれついてのストリッパーだったのかもしれません。(つづく) (道後ミュージック所属) 2006年2月28日号・渡辺理緒 第二回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 『踊り子さんの世界は体育会系!?』 みなさん、こんにちは〜、渡辺理緒です! 先週から始まりましたこの連載、初回はいかがでしたでしょうか? ワタシのデビュー話。おもしろく読んでもらえたなら、うれしいです!! さて、今回は初舞台後の話を。 無事、十三ミュージックでデビューステージを終えたワタシ。次の劇場は、同じ大阪の「晃生ショー」でした。そして、その次は東京の「新宿ニューアート」へ。 いわゆる旅回りが始まり、本格的に職業としてのストリッパー生活が始まったのです。前回も書きましたが、十三の初舞台では先輩のお姐さんに手を引いて助けてもらいました。ここ新宿ニューアートでも、別のお姐さんにかわいがっていただきました。 意外とも思われるかもしれませんが、ストリッパーの世界は上下関係、礼儀もしっかりしているのです。 以前居たショーパブが高校の同窓会か文化祭のノリだとしたら、こちらは体育会…。 いや、芸人の世界に近いかもしれません。ちょっとカゼひいたからといって途中降板なんてできないし、かきいれどきのお盆やお正月に休むこともできません。踊りの練習はみんなしっかりやるし、ワガママな態度では渡っていけない稼業なのです。 劇場の妖しいライトに舞うストリッパー。魅せる柔肌…。でも、ちょっとだけ想像してみてください、踊り子さんたちの懸命な姿を。きっと、ストリップがもっと、おもしろく思えますよ! リオの時々日記 ●2月某日(京都の劇場に出演中) 昨日から風邪引いたみたい(泣)。 それでなくても寝不足と出し物キツイから、開演中は絶対飲まない風邪薬を飲んでしまった。 この薬、昼用は、シャッキリ!って書いてあったからと思い、飲んだら…。 なんだかボーッとして身体が言うこと聞かない(怒)。 もう絶対開演中は風邪薬なんか飲まないぞ! ニュー道後ミュージック所属 (つづく) 2006年3月7日号・渡辺理緒 第三回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 こんにちは〜、渡辺理緒です! 連載もはや3回目、ワタシの知り合いからも「連載読ませてもらったよ」と改めて反響を感じております。 さて、今回も、前回同様、旅回り性格についてです。 デビュー直後の地方回りで涙ポロポロ… デビューからすぐに東京の劇場の舞台に立ったことは前に書きましたが、九州や東北、北海道へ行くと、グッと旅らしくなってくるのです。 デビューして間もなく、九州のある地方都市に行くことになりました。もちろん、1人でです(仲の良い踊り子さんと次の劇場が同じなら、一緒に行くこともありますが、基本的にみんな単独で旅します)。 当時所属の十三ミュージックや東京の劇場は活気があり、音響や照明も整っています。ですが、その九州の劇場は田舎にあり、小さく、派手さはありません。踊り子さんも日本人が3人くらいで、あとは外国人のダンサーさん。大阪や東京とはまさに正反対。 地方なら、不規則な食生活にならない!? 今だから言えるけど、泣きました(笑)。淋しかったんですよ〜、ホントに。わずか10日間の出演なのにホームシックになったほどです。けど、地方は地方で、いいところがたくさんあります。風情もあるし、先の九州劇場もそうですが、小さいゆえに、ほのぼのしますしね。 ですが、何より食べ物がおいしい!かつては劇場によっては賄いを出してくれるところが、結構ありました(今はかなり少ない)。外食に偏りがちな踊り子さんたちにとっては、ありがたかったのです。 リオの時々日記 ●2月某日 今日はタップ教室でアイリッシュ・ステップダンスを受講。ある方に色んなアイリッシュの情報を教えていただき、行ってきました♪うわ〜、ほかの受講生のみなさん、アイリッシュのハードシューズ履いてる〜、みなさん上手〜。 私は、今日はハードシューズの基礎まで。それだけで一杯一杯でした。 ほんと、みなさん上手で、ハードシューズの音聞いてるだけでゾクゾクしてました。早く踊れるようになりたい!! 〈ニュー道後ミュージック所属〉 (つづく) 2006年3月14日号・渡辺理緒 第四回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 旅するストリッパーの楽しみは!? こんにちは〜、渡辺理緒です! 今回は旅先での食事などについて書きます。基本的に、仕事中の踊り子の食事は自前です。店屋物を取るもよし、外食するもよし、自由です。 ですが、前回も書きましたが、10年くらい前は、劇場によっては賄いが付いているところも多かったのです。それは、関西を含む西日本や東北などの劇場に多く、関東エリアではほとんどありませんでした(こんなところにも、関西と関東の違いがあるっていうのは、おもしろいですよね)。 賄いは手づくりですので、不規則な食事になりがちのワタシたちにとってとても、ありがたいんですよ(でも、もう5つくらいの劇場でしかやってないのが残念)。 けど、賄いがなければないで、別の楽しみも。全国を巡るので、その地方の名物を食べることができるのです。わたしが「おいしい!」とホントに感動したのは北海道のジンギスカン。ブームになる前に、その味のとりこになりました。 ご当地の名物を食べる機会はあるようで実は… んっ?「仕事の合間に全国のうまいもの食べることができていいな」って? ストリッパーが全国旅するのは、そんな気楽なものではありません。いつも、いつものんびりしていられるワケではないのです。 いまでこそ、余裕のあるスケジュールになったけど(その理由はいろいろですが)、初日と移動日が重なる、つまり到着すれば即ステージなんてことは、わたしがデビューした当時は日常茶飯事でした。ストリッパーのスケジュールの話は、また今度にしたいと思います。 リオの時々日記 ●某月某日(1) 興業も3日目。今回の新作は、結構ハードだからなのか、正月早々、右肩が上がらない。筋がおかしくなったのかな。とにかく、楽日まで身体故障しませんように。あと、新人の真咲凌のデビュー初日も済み、ひと安心(笑)。 ●某月某日(2) 日刊ゲンダイN記者と打ち合わせ。当初、内容が20回も持つのか不安だったが、話しているうちに話題が出てきた。 あと、掲載する写真を渡そうと思ったが大事な写真を忘れた。N記者帰った後に気付く(泣)。 〈ニュー道後ミュージック所属〉(つづく) 2006年3月21日号・渡辺理緒 第5回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 踊り子さんたちのスケジュールと「香盤」 みなさん、お元気ですか〜、渡辺理緒です! 今回は踊り子さんたちのスケジュールについてです。 デビュー当初は、ひと月に30日間ステージに立ったことも! わたしがデビューした90年代半ばは、今と違って、まだまだ全国に劇場も多く、多くのお客さんが押し寄せてくれました。当然、スケジュールもかなりタイトなものでした。 関西のある劇場で楽日(最終日)を終え、翌日から中国地方で初日を踊るなんてこともあります。たいていは、当日の朝までに劇場に到着するということになります。 まぁ、ですので、初日はみんな結構フラフラで踊っているんですよ(もちろん、プロなので、手抜きなんてことは絶対にありません!)。 興行の単位は10日間。ひと月に3劇場を回ることもザラでしたから、30日間は踊っていることに。私の場合、それがほぼ2年間続きました。自分でもよく踊ったなぁ、って今になって思います。 あと、みなさんいあまり馴染みのない業界用語を1つ教えちゃいましょう。「香盤」と言う言葉です(「こうばん」と読みます)。簡単に言えば、踊り子さんの出番表で、順番です。これも関西、関東、中部地方など、もっと言えば劇場によって、若干組み方が違うのです。 どの劇場でもトリ(最後)が一番大切なのは変わりありませんが、2番手、3番手の踊り子さんをどの順番に入れるかに違いがあります。あるところではトリの直前だったり、別の劇場ではトップ(頭)だったり、さまざまです。 基本的にストリップも舞台で行われますから、お芝居用語が使われます。先に出た「楽日」などもそうです。 機会があれば、そんな用語も説明していきたいと考えています。 リオの時々日記 ●某月某日 先月、HDDやDVDの整理してたら、大事な大事な宝塚の紫吹淳さまの番組、全部消去してしまってショック大〜。 でしたが、今月紫吹淳さまの作品やサヨナラ特集の再放送が〜。今現在で消去した半分は、また録画できました(喜)。 宝塚スカイステージさま、ありがとう♪ 〈ニュー道後ミュージック所属〉(つづく) 2006年3月28日号・渡辺理緒 第6回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 全国の劇場で新人の私が一目置かれたワケ 踊こんにちは、渡辺理緒です! 3月の頭は名古屋の劇場に出演していましたが、これが出ているころには川崎ロック座で踊っています。みなさん、よろしければ見に来てくださいね〜。(って言っても、連載は関西版の日刊ゲンダイさんでしかやってない。31日までに関東に行かれる予定のある読者の方、ぜひ見に来てください!) 川崎ロック座の後は少しお休みをいただくんですが、前にも書いた通り、デビュー当初はほとんど休みなしで全国を駆け巡る日々でした。 当時のほとんどの劇場に出さしてもらいましたが、どこにいっても大事にされました。それは、わたしが十三ミュージック所属だったからだと思います。やはり、十三ミュージックというのは大きな看板でしたし、当時は『西の十三、東のロック』と呼ばれたくらいです(もちろん、十三やロック以外にも良い劇場はたくさんあります)。 一番緊張した劇場は実は… 地方にいっても「十三から来た踊り子」として一目置かれました。ロックに行けば、やはり「負けたくない」とガンバって踊りましたよ〜。 でも、一番緊張して踊ったのは実は、十三の舞台でした。 「ここはホームグランド。絶対に気を抜いた舞台はできない」と一層気合いを入れて、いい舞台にしようと、思ったものでした。それは、わたしだけではなく、所属のほかの踊り子さん全員そういう気持ちです。そして、今も変わらない想いです。 リオの時々日記 ●3月某日 半年ぶりの名古屋♪ スモークが戻ってきて、めちゃくちゃ照明☆いい感じ。 しかし、名古屋の為に買った化粧品を忘れて大ショック(泣) 衣装ケースの中、どこ探してもない〜〜! …と一回目の出番前焦りまくってました。 〈ニュー道後ミュージック所属〉 (つづく) 2006年4月4日号・渡辺理緒 第7回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 舞台はファンと一緒につくるのです! こんにちは、渡辺理緒です! 4月最初の連載です。話題はコレにしようか、いろいろ悩んでおりました。考えた末に今回はファンについて、書いてみます。 ファンというのは、広い意味では劇場に来てくださるみなさんのコトなんですが、踊り子さんによっては、より熱心に応援してくれるファンがいます。「親衛隊」とでも表現したらいいのでしょうか。ワタシにもデビューから応援してくれているファンの方がいらっしゃいます。多い時には全国で30人くらいでしたでしょうか。いまは少し減りましたが、それ以上に熱心に応援してもらってます(「リオ隊」って名前です) 親衛隊「リオ隊」の応援で快感ゾクゾク!? メンバーは全国各地にいるのですが、10日の公演期間中、毎日、それも開演から終演まで見に来てくれた親衛隊の人もいます。 ホントにリオ隊のメンバーには感謝してます。舞台の袖から紙ふぶきや、テープを投げてくれ、そのすべてが踊りとマッチした時はゾクゾクするほどの快感(感動って意味です)があります。 舞台っていうのは踊り子さんだけで成り立っているのではなく、観客のみなさん(それに照明さんなど裏方のみなさんも)と一緒につくっていくものだって、感じている今日このごろです。 リオの時々日記 ●3月某日 名古屋・楽日☆四回目は、常連さんから遠征さんまで集まってくれて、幸せな気分で終了できました。しかし、私のステージは最高のものがお見せ出来なかった。名古屋でリベンジ♪♪したいな〜… そして、一〇さん♪またもや名古屋10日間☆皆勤おめでとう〜♪&ありがとう〜♪お疲れ様でした(感謝)。 〈ニュー道後ミュージック所属〉 (つづく) 2006年4月11日号・渡辺理緒 第8回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 5月は大阪・晃生ショー劇場に出るので見に来てください こんにちは、渡辺理緒です! 前回お伝えした通り、4月は舞台をちょっとお休みします。ですが、5月1日から10日まで、大阪・布施の「晃生ショー劇場」に出演します。みなさん、見に来てくださいね。さて、宣伝はさておき、本筋のお話を。 前にファン(親衛隊のこと、私の場合、『リオ隊』と名前がついています)が舞台を盛り上げてくれると書きました。でもファンの方もやみくもに応援しているワケではなく、ちゃんと準備や計算をしてくれているのです。 例えば、色とりどりのリボンを投げ入れてくれますが、そのリボンから、サクラやラメの紙吹きが華やかに飛び散ります(舞台に散らかった後は、掃除機でちゃんと掃除してくれます)。 リボンとともに舞う華麗なサクラやラメの紙吹き、実は… 実はこれ、市販品じゃないんですよ。 リボンやサクラなどは市販品ですが、それを仕込むのは、手作業なんです!しかもリボンの長さを劇場によって変えたり…。 その手間を考えると、ほんとうに頭が下がります。 私以外にも応援隊がいる踊り子さんはいます。そんな踊り子さんと一緒の舞台になると各ファンの応援合戦になります。それは派手な舞台になるんですよ。なによりもファンの人たちが楽しんでくれているのがうれしいですね。みなさんも内心、ヒイキの踊り子さんがいるなら、テレずに応援してみてください。あと、5月の晃生ショーの舞台もよろしく! リオの時々日記 ●3月某日 川崎行き前は美容室行く暇もないな〜。しかも、また体調悪い。 こんな感じだけど、今回は東京入りしようかと思ってます。 向こうであっちこっち移動したりしないといけないから、どうしても車が必要。初挑戦します。 〈ニュー道後ミュージック所属〉 (つづく) 2006年4月18日号・渡辺理緒 第9回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 舞台から客席はよく見える! こんにちは、渡辺理緒です! 4月3週目、みなさんお花見気分はもう抜けたところでしょうか? サクラの命は短いですが、わたしたちストリッパーはいつでも満開でお客さんをお迎えしております。舞台に咲く花をぜひ見に来てください(わたしは5月1日から大阪・布施の「晃生ショー劇場」で見ることができます。) さて、前にストリップは踊り子、お客さん、裏方さんたちが一緒になって、つくり上げているって書きましたが、今回は「舞台の上から見た客席」について書こうかと思います。 なんだか難しそうなタイトルですが、要は「舞台からは客席がよく見える」ということなんです。 もちろん私たち踊り子は懸命に踊っていますが、カラダは動かしつつも意外と客席の反応が見えます。 例えば「熱心に見てくれているな」とか「眠たそうだな」とか、気がつきます。お客さんの服装も目に入ってきます。 ”ある姿”のお客さんが帰るとき、その姿はビシッと… お客さんていえば、これまで一番印象にあるのが、「女装」ヒトが見に来てたことですね。女の子の服装なんですが、”中身”は明らかに中年のオッチャンなんです。 後で聞いたら、どうやら劇場で着替えていたらしくて、帰るときはビシッとしたスーツ姿で帰っていったそうです(笑)。 この女装の話は、ある地方の劇場の話なんですが、別の地方劇場でも女装のオジサンを見ました(先のヒトとは別の方)。う〜ん(悩)。いろんなストリップの楽しみ方が、あるもんですね〜。 リオの時々日記 ●3月某日 川崎ロック座にて。 ようやく落ち着きました。けど、ステージは・・・失敗ばかりです(泣) ベット着の布忘れたり、「ギャンブラー」の振り、思い出せなかったり、アイリッシュシューズが滑るから大変で足首おかしくなったり、ある日の1回目はベット着にパンストの袋くっつけて踊ってたり・・・。 ほんと相当疲れてるみたい。 〈ニュー道後ミュージック所属〉 (つづく) 2006年4月25日号・渡辺理緒 第10回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 こんにちは、渡辺理緒です! 気持ちいい陽気の季節になりました。新社会人の方もそろそろ会社に慣れたころでしょうか。是非ストリップ劇場にいらっしゃってください。癒されますよ〜♪ さて、さて、これまでファンのみなさんについて書いてきましたが、今回は舞台そのものについてです。 みなさん、ストリップの舞台で踊り子さんたちが一番気にすることって何だとおもいます? 実は「音楽」なのです。 踊り子さんによっては音楽以外にも気になること(例えば照明など)があるかもしれませんが、少なくともわたしは実感としては「音楽」がダメなのです。ただ「音楽」といっても曲の内容ではありません。場内を流れる「音」の質のことです。 より具体的にいえば、音が小さいと踊りに沈没できないのです。どんなに舞台が小さくとも、音、つまりボリュームがあれば大丈夫なんですが・・・。 逆に、いい舞台装置で、踊りに熱が入ることもあります。その舞台装置とは「照明」のことです。これは音のボリュームが大きければ何とかなるのと違って、裏方の照明係りの腕がでます。実はわたしが「照明の天才」と呼ぶ人がいます。次回はこの人について触れたいと思います。 リオの時々日記 ●3月某日 ほんとに毎日忙しくてバタバタだったけど、川崎はそれ以上に毎日楽しくて充実してた11日間でした♪ほんとに早かった〜。 楽日・・・2回目は超ドキドキで一番緊張したステージ。 3回目は後2回という淋しい気持ちと妹に愛を込めて〜♪そして、素敵な照明とサクラ・・・と、グッときたステージでした。 〈ニュー道後ミュージック所属〉 (つづく) 2006年5月2日号・渡辺理緒 第11回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 みなさん、お元気ですか! わたし、渡辺理緒は今日1日から大阪・布施の「晃生ショー劇場」に出ております。 見に来てくださいね。 前回舞台の「音」と「照明」について書きましたが。踊り子さんのバックミュージックである「音」はある程度ボリュームが大きくなければ踊りにくく、照明は照明マンの"腕"の差が劇場によってある、という話でした。今回はその照明についてちょっと書いてみたいと思います。 照明はだいたい舞台の後ろで、劇場の照明の担当さんが操っています。ところが、やっぱり上手な人やヘタな人がいるのです。全国各地の劇場を回ったわたしですが、デビューした十三ミュージックに「天才!」とほめたい照明マンがいます。 どこがどうと細かく分析できませんが、ノッていきやすいのです! 舞台で流れる音楽と絶妙のタイミングで合う照明に陶酔するほどです。照明機材の良し悪しに関係なく、その十三ミュージックの担当者にかかれば、すばらしいライトが生まれます。 実は、私、一時期ストリップを休業してあるショーパブのショープロデューサーをやっていたんです。女のコたちに振り付けの指導から、ショーの内容まで決めていました。 そこに十三ミュージックの先の照明さんを呼んで、実演してもらったことがありました。それまでの照明とはまったく違うものでした。「照明機材の性能が十三より劣るのに・・・すごい!」と感心感激した覚えがあります。下地さん、その節はありがとうございました。 〈ニュー道後ミュージック所属〉 (つづく) 2006年5月9日号・渡辺理緒 第12回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 こんにちは、渡辺理緒です! 5月です。みなさん、陽気とは裏腹に「5月病」にかかってないでしょうか。そんな人はストリップ劇場に足を運んで、ユーツな気分を解消してください。 今回はショーパブ時代の話をしてみたいと思います。連載第1回にストリップの前はショーパブのダンサーだったと書きましたが、そのときの話ではありません。 実はストリッパーを一時休業して(正しくは舞台の回数が減っただけ)、ショーパブの運営に携わったことがあるのです(前回、ちょと書きましたが)。 ショーパブはある地方にあり、ショーに出る女の子の振り付けからショーの内容の構成までやっていました。 ですが、自分が踊るのとはまた違った大変さがありました。自分ができることが、同じように他人(ひと)もできるとは限りません。飲み込みの早いコ、そうでないコとさまざま・・・。 わたしは、数年してストリップの世界に戻りました。ただ、このショーパブ時代の「舞台をつくる」「人に教える」という経験は今も、わたしの財産になっています。現在も後輩の振り付けをしたり、ストリップ劇場以外のレビューショーに出る際に役立っています。 「教えることは、教わること」を実感した次第です。 リオの時々日記 ●某月某日(ある地方興行にて) "越田"に、るかちんと行ってきました♪ これは、肉だまネギ・イカ天のせ☆あと、ネギ餅焼き注文。2枚共ペロリ♪と食べてしまった。そして、帰りに銭湯に行ってきた。しかし、銭湯なんて・・・何十年ぶり!? だろう。久しぶりに体重も測ったら、また痩せてるぅ〜。 太っても、仕事などでバタバタすると、あっと言う間に痩せる・・・気疲れもあるのかなぁ〜。 〈ニュー道後ミュージック所属〉 (つづく) 2006年5月16日号・渡辺理緒 第13回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 若いストリッパーは研究熱心!? こんにちは、渡辺理緒です! 先週晃生ショー劇場の出演を終えましたが、現在決まっているスケジュールは、6月はちょっとお休みして、次の舞台は7月になります。近づきましたらまたお知らせしますね。 しかし、94年にデビューして以来、ずっとストリッパーひと筋で、気がつけばベテラン!もちろん私より長く踊っている先輩の方々はたくさんいらっしゃいます。けど、純粋にプロのダンサーとして踊っている人は年々少なくなっているようです。 それには、いろいろな理由があると思います。劇場が少なくなった、素人ショーが増えたなど、など。 では、いまの若手のダンサーに"プロ"がいないかというと、そんなことはありません。むしろ、わたしの若いころよりも、踊りに対して熱心なコが多いのです。 踊り子が「引退」を考える時… 気持ちの入った若い踊り子さんに出会うと、こちらまでヤル気にさせられます。願わくば、そんなプロの踊り子さんが増えて、劇場に大勢のお客さんが来てほしいと思っています。 ただ、若い人がいざデビューして人気が出て、有名なストリッパーになったとしても、引退したいと考え、実際やめてしまうのは、わたしも理解できるのです。 というのも、ストリッパーをやっていると世間が分からなくなります。ひとつの興行が終われば、また荷物をまとめて違う劇場へ…。一般の生活をしている友人とはすれ違いにもなります。ふとした時に「やめよかな…」って思ってしまうのです。 スポットライトを浴びて好きなダンスを踊っているとストリッパーとしての「わたし」と、そうでない一般人の「わたし」…。踊り子にとっては、簡単に見えて、奥の深い、難しい問題かもしれません。 <ニュー道後ミュージック所属> (つづく) 2006年5月23日号・渡辺理緒 第14回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 ストリッパーにとって「人気」とは? こんにちは、渡辺理緒です! 5月の気持ちいい季節もあとわずか、イヤ〜な梅雨の季節がもうそこまで来ていますよね。そんなジメジメした日はストリップ劇場にいらして気分転換してください。この間、若手のストリッパーが研究熱心だ、って書きましたが、今回は人気ストリッパーについてです。 ストリッパーにとって人気とは単純に言ってしまえば、お客さんを呼べる人ってことになります。ただ誤解のないように言いますが、人気イコール、ストリッパーのすべての基準ではありません。 踊りがうまかったり、ほかの人にマネできない芸をもってたりするストリッパーさんもいます。いわゆる実力のある踊り子さんたちも活躍しているのです。ただ、「人気のある」は別の意味合いもあります。 業界に長年いるということはそれだけ… お客さんに人気があるのとは別に、劇場(興行主)に"人気"があるという意味です。 この場合の"人気"は、簡単に言えば「関係者の評価」です。劇場が「あの踊り子は手を抜かずがんばっているな。いい舞台やってくれてるな」と感心し、「次も呼ぼう」と思うものです。これは、人気というより実力と言ったほうがいいかもしれません。 では、「人気のない」ストリッパーとは…これだといって決めるのは難しいんですが、これも簡単に言えば「手を抜いている」やる気のない人です。 まぁ、すごく努力をしている人がいれば、その反対の人もいるってことは、どこの業界にでもあることですが。でも、やる気のない人はすぐに消えていきますので、あまり皆さんの目にとまることはありません。逆に何年もストリッパーをやっている人は、長年業界にいるということがその人の評価と考えてもいいワケですから、見るべき芸や踊りということができます。 若いストリッパーさんの踊りもまぶしいですが、ベテランのそれも見ごたえがあります。 <ニュー道後ミュージック所属> (つづく) 2006年5月30日号・渡辺理緒 第15回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 踊り子たちの恋愛と結婚 こんにちは、渡辺理緒です! この間まで舞台に立っていた晃生ショーは久しぶりの大阪での出演でした(振り付けやレッスンなどで大阪で活動することもありましたが、これは別)。 多くの知り合いの方が来てくれて感謝です! わたしのファンの方は、意外と思われるかもしれませんが、女性が多いのです。今回の晃生ショーでも、わたしが振り付けをしたショーダンサーのコが見学に来てくれました。そのほか、現役&元踊り子さんたちが駆けつけてくれました。 元踊り子さんと書きましたが、引退する理由はいろいろあって、中には"結婚退職"という状況もあります(踊り子さんたちが「引退を考える時」を以前、記事にしたことがありました。覚えてますか?)。 そこで今日は「踊り子の恋愛観」みたいなものを書いてみたいと思います。 単純にいってしまえば、踊り子は忙しい職業なので、なかなか時間がないんですが、そんな状態でも恋するときは恋するもの。 踊り子が選ぶパートナーとは… 一概にどんな男性とお付き合いするかは限定できませんが、やはり、ストリップという仕事を理解してくれる人ということになります。 一般人に始まり、劇場や業界人、水商売の男性、最近ではホストの彼氏がいる踊り子もいます。 多いというわけではありませんが、「お客さん」と付き合う人もいます。「お客さん」とは、熱心に応援してくれるファンの方のことです。 ファンにしてみれば憧れの踊り子さんと付き合えるし、踊り子から見れば仕事のことをよ〜く分かって大事にしてくれる。中には結婚した方もいます。もちろん「ファン」以外の人と結婚した例の方が多いですが、独身のみなさんにとっては"夢"のある話かもしれませんね。 <ニュー道後ミュージック所属> (つづく) 2006年6月6日号・渡辺理緒 第16回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 踊り子の衣装は「動きやすさ」と「脱ぎやすさ」 こんにちは、渡辺理緒です! ワールドカップ開幕が直前、世間はサッカーの話題で盛り上がっていますが、サッカーばかり見ないで劇場にもお越し下さいね。日本時間で試合は夜10時だとか。サッカー見る前に、劇場で先にテンション上げときましょう! さて、今回は衣装のお話を。 一度でも劇場に来られた方なら分かると思いますが、踊り子たちの衣装は華やかで、キレイで、かわいいものです。フリフリのアイドル風からシックなチャイナドレスなど様々。もちろん自前の衣装であります。 ただ自前と言っても、既製服。つくられた中から選んでいます。ですが、中には「オーダー」する人もいます。自分のサイズに仕上げてもらうのは当然、自ら希望するデザインを発注します。製作者の中には有名な先生もいらっしゃいます。 既製の衣装が大半ですが、わたしのようにオーダーする人も 実はわたしもオーダーで衣装をそろえています。わたしの踊りの場合、内容がストーリー性のあるものがほとんどなので、それに合わせると必然とオーダーになります。 わたしが製作をお願いしてるのは「古川のおかあさん」、「ヌイヌイさん」と呼ぶ、2人の女性です(いつもありがとうございます)。「古川のおかあさん」と「ヌイヌイさん」がつくる衣装は、細かいところまで、わたしの体に合わせているので、とても動きやすいのです。 あと、舞台の暗転のほんのわずかな時間に着替えるため、「脱ぎやすさ」も計算されています。「脱ぎやすさ」というのは普通の服と違って、踊り子の衣装ならでしょうね。 <ニュー道後ミュージック所属> (つづく) 2006年6月13日号・渡辺理緒 第17回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 私の親しい踊り子さんたち 1 こんにちは、渡辺理緒です! 6月中は本業の舞台はお休みなんですが、18日(日)に、知り合いのショーに出演します。「Exotica(エキゾチカ)」という題名のアート系のダンス公演です。 7人の踊り子が出てきて、鳥やバンパイア(吸血鬼)、 ショーガールに扮し、「美の身体表現」をお見せします。後ろに詳しい情報かいてますので、ぜひ渡辺理緒をはじめ、7人のダンサーたちに会いに来てください! 今回は、わたしの親しい踊り子さんたちについて書きます。 チームを組む"妹"新庄愛 まずはわたしの舞台と切っても切り離せない"妹"、新庄愛です。読者の方の中には彼女の舞台を見たことない人もいるかもしれませんので、簡単な新庄の紹介を。 1997年にデビューし、所属は川崎ロック(神奈川)。舞台に立つ前はショーパブのダンサーでした。わたしに似たコがいるという話を以前から聞いていたんですが、それが新庄だったのです。 初顔合わせは99年の関西の劇場。このときは、「出演者同士」という間柄以上に、それほど親しくはならなかったけど、同年の川崎ロックでまた一緒になり、打ち解けたのです。 そこへ川崎ロックさんから「一緒に踊ってみないか」と提案されました。一緒に踊るとは、2人が同時に舞台に出て、ショーを見せることです。 新庄もわたしも、ショーに対しては前向きなので「じゃ、チームを組んでやってみよう」となりました。回を重ねるごとに完成されていき、評価も上がっていきました。 わたしと新庄の「チーム」の成功を見てからほかでもチームが出てきましたが、わたしちの息の合ったダンス、凝った演出や衣装、道具などはトップレベルの内容だと自負しています。 <ニュー道後ミュージック所属> (つづく) 「Exotica(エキゾチカ)」は6月18日(日)、大阪城ホール(サブホール)にて公演。 開場は夜6時45分。 入場料金前売3000円(当日3800円) 問合わせ 06-6767-XXXX 2006年6月20日号・渡辺理緒 第18回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 私の親しい踊り子さんたち 2 こんにちは、渡辺理緒です! いよいよ始まりましたワールドカップ。といってもサッカーは詳しいことわからないんですが(汗)。でも、盛り上がっていますよね。 前にお伝えしたとおり、わたしも18日に大阪城ホール(サブホール) でイベントを行います。この日は日本とクロアチアが対戦するそうですが、こちらも是非見に来てください。 前回書きました「私の親しい踊り子さんたち」で紹介した新庄愛の話をもう少し。 新庄とわたしは、「チーム」というカタチで、舞台に立つことがあります。簡単にいえば、ペアのショーです。 同時に2人以上の踊り子さんが舞台に出て踊ることは以前からありましたが、ひとつのテーマで、それを2人が演じるというものはなかったはずです。つまり、川崎ロックさんから提案があり、わたしたちが、カタチにして成功したのです。 新庄愛が「カリスマ」と呼ばれる理由 以後、ほかの踊り子さんたちのチームがたくさん現れたのは、自慢するわけではありませんが、わたしたちのチームがあったからだと思います。 うまくいった理由の一つは、新庄もわたしも踊りが好きだったからだと思います。新庄は前にも書きましたがこの業界に入る前からショーパブで踊っていました。 元々、踊りが好きな上、彼女は勉強家でもあります。いろいろなショーパブに行っては、気になるダンサーと仲良くなり、自分のモノになるように教えてもらったり、時には見て学んだりしているようです。そんな努力もあってか、新庄はいま、関東の踊り子の中でも「カリスマ」の呼び声が高いのです。 わたしにとってチームとは新庄とのチーム以外考えられません。 <ニュー道後ミュージック所属> (つづく) 2006年6月27日号・渡辺理緒 第19回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 私の親しい踊り子さんたち 3 こんにちは、渡辺理緒です! 6月はジュン・ブライドといいますが、日本は雨の多い季節なので、本来結婚に向かない季節なのでは? 式に出るより劇場の方が楽しいですよね(ムリやりかも…)。 え〜、今回もわたしの親しい踊り子さんを紹介します。まずは、最近1年5カ月ぶりに復帰したヨーコちゃんです。ヨーコちゃんはマスコミでも度々取り上げられいるので、ご存じの人も多いと思います。彼女を有名にしたのは「花電車」というアソコを使った芸です。ヨーコちゃんの場合、過激で、鉛筆を折ったり、炎を吹いたりします。それでついた名が”炎のストリッパー”です! 花電車専門の踊り子さんは以前は大勢いましたが、相次ぐ引退で専門でやっているのは、もうヨーコちゃんぐらいではないでしょうか。 "炎のストリッパー”ヨーコちゃん、瀧川詩織、仁科ちあき、と縁とは不思議なもの… それはさておき、ヨーコちゃんとの縁は同じショーパブ(系列)の出身。すでにストリップ業界にいたわたしが「ヨーコちゃんがストリップに転身したいので、いろいろ教えてあげて」と人から頼まれたことからでした。 ショーパブ、ストリップ業界両方ともわたしの方が「先輩」にあたるのですが、人生ではヨーコちゃんの方が先輩です。ダンスの振り付けも手伝ったりしますが、実生活ではヨーコちゃんに教えてもらうこと、助けてもらうことも、これまで何度もありました。あと、うれしいのはヨーコちゃんがわたしの舞台の演目をすべて見てくれていることです。 ヨーコちゃんを初め、先日も晃生ショー劇場で一緒だった瀧川詩織、同じニュー道後ミュージックの仁科ちあきも慕ってくれています。ストリップという世界でつながった不思議な縁。業界にいなかったら、出会わなかったかもしれないのです。みんな、感謝しています。 <ニュー道後ミュージック所属> (つづく) 2006年7月4日号・渡辺理緒 第20回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 私のハマっているものを紹介します! こんにちは、渡辺理緒です! 今年は日照りがよくなく、お野菜の出来がよくないとか。梅雨明けはもう少しですが、劇場に来て、元気を補給して下さい。今回は踊り子さんの趣味について少し書いてみたいと思います。 「タカラヅカ」、中でもこの人に・・・ ひとのことを書くならまず自分から。わたしの趣味は、いろいろありますが、一つ挙げるとなると「宝塚」。もちろん「宝塚歌劇団」のことです。 なかでも紫吹淳さま(敢えて「さま」付けします)は憧れの人なのです。1986年にデビューし、2001年に月組のトプについた方です。残念ながら2004年に宝塚を退団されましたが。 紫吹淳さま★のどこがいいかと言うと、まず存在感。オーラがあり、立ってるだけでも絵になる。ダンスはもちろん、声、表情、仕種まで完璧♪とくにダンスの表現力が素晴らしい!! 美しいダンス♪とにかく、男役としての紫吹淳は素晴らしいのです!ダンスがうまい!と思う価値感や好みは、人それぞれありますが(例えば、キレがあるからうまい!って思う人や、動きが早いからうまい!とか)、私が好きな踊りの基本は・・・美しい(綺麗な)ダンスです。 まぁ。わたしのことはさておき、業界を見回すと、マッサージにハマる人も結構います。劇場から次の劇場へと旅することの多い踊り子は体力仕事。カラダをケアすることは本当なら「仕事の一部」なんでしょうが、あまりに気持ちよくハマってしまうのでしょうか。 わたしも一時マッサージにハマってしまいましたが、最近はそれほどでもないですね。カラダのケアでいえばむしろヨガに熱中しています(インストラクターの資格も持ってます)。 そうそう、パソコンをやる人も増えているようです。自分でブログをやったりしている人もいます。実はわたしもパソコンも使っております。機会があればそのお話もしたいと思います。 あれ?今回はわたしの趣味の話になっちゃいましたね。 <ニュー道後ミュージック所属> (つづく) 2006年7月11日号・渡辺理緒 第21回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 一番ハードでしんどいダンスは・・・ こんにちは、渡辺理緒です! 暑い夏もすぐそこですが、もう夏休みの予定を立ててる人っているんでしょうか。わたしの場合、最近まで最近までちょっと休んでいましたが、7月21日から福島の郡山ミュージックをスタートして、ニュー道後ミュージック(愛媛)、ライブシアター銀映(名古屋)と一ヶ月間休みなしで舞台に立ちます。関西圏ではありませんが、お近くにお寄りの際はぜひ見に来てください。 21日からまた舞台に上がります それはそうと、最近、踊りの奥深さに感心しています。職業柄さまざまな踊り、ダンスをこなしますが、いま取り組んでいるダンスはほんとにハードなんです。 どんな種類のダンスだとおもいます?ヒップッホップ?いえ、いえ。それは「アイリッシュダンス」です。「リバーダンス」と言うタイトルで日本公演も近年行われたので、「あぁ、タップダンスに似たアレか・・・」と思い出す人もいるはず。 アイリッシュダンスは大きく分けるとフォークダンスのように男女4組で踊る「セットダンス」と、1人でタップダンスのように踊るものがあります。さらに1人で踊るものは「モダンスタイル」と「オールドスタイル」があります。ショーや競技で踊るのはモダンで、みなさんが目にしたことのあるかもしれない公演「リバーダンス」はこちらです。 長々と説明してきましたが、わたしがやっているものもモダン(オールドの説明はまたの機会に)。これがホントに超ハード!「でも、タップダンスって老人でも踊ってるやん」ですって?いえ、いえ。基本は下半身だけの動きですが、タップよりも速く細かいステップがある一方で脚を高く跳ね上げたり、1つの演目で汗びっしょりです。長年踊りを職業としてきていろいろ踊りましたが、これほど大変なダンスはありません。しんどさはエアロビ以上です(ダイエットにはホントにいいですよ)。 アイリッシュダンスはわたしも舞台に取り入れていますが、陰ではレッスンに通い、いつもいい踊りを見せようと心がけています。もちろんストリップですから裸もありまが、観客の方には少しでも良いショーを見てもらえるよう、がんばっている次第です。 <ニュー道後ミュージック所属> (つづく) 2006年7月25日号・渡辺理緒 第22回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』 踊り子たちの引退、その後は… こんにちは、渡辺理緒です! 現在公演中の福島の郡山ミュージックに始まり、8月1日からニュー道後ミュージック(愛媛)、8月11日からライブシアター銀映(名古屋)と連投が続きます。関西の劇場はありませんが、よろしければ足を運んで見てください。 さて劇場は休んでいましたが、裸がない舞台には出演しました。以前にも紹介した「エキゾチカ」というダンスを中心としたショーです。ショーの内容はひとことでは言い表せないのですが、おかげさまで200人の観客席がほぼ埋まり盛況に終わりました。 ここで改めて思ったのは、「わたしは本当に踊りが好きなんだ」ということです。いずれストリップ引退という場合になっても、踊りに関わっていたいのです。 引退後を考えて、ムダ遣いしなければよかったと思いますが、後の祭り 踊り子の引退後。それはさまざまです。結婚、昼の仕事、水商売、風俗など。けど、踊りを仕事にしている人は少ないのが現状です(カムバックする人はいらっしゃいます)。引退された踊り子さん全員のその後を知っているわけではないので、はっきりとは言えませんが会社を興したり、事業を起こしたって人もあまり聞いた覚えがありません。 わたしも引退する日が来ることは間違いありませんが、先のことをカッチリと決めているわけではありません。昔、お姐さんから「辞めた時のことを考えて貯金はちゃんとしておきなさい」とよ〜く言われましたが、後の祭り。福島の郡山から東京までタクシーを飛ばして遊びにいったり、今考えると豪快、いやムダ遣いしたものです。貯めとけばよかった。そうすれば、それを元手に女実業家ってことも…。それはないか。ストリップの舞台から降りた渡辺理緒。わたしは何をしているのでしょうか。いずれにせよ、ずっと「踊り」に関わっていたいです。 <ニュー道後ミュージック所属> (つづく) 2006年8月1日号・渡辺理緒 第23回『舞台に咲く花、ストリッパー物語』最終回 踊り好きの女の子にとって、ストリッパーは天職! こんにちは、渡辺理緒です! 郡山ミュージックの出演が昨日終わり、明日からは所属のニュー道後ミュージックが始まります。郡山の福島に対して、道後は愛媛と、まだ関西の人にはなじみのある場所ですが、それでも気軽にふらっと寄っていただく距離ではないですよね。でも来て欲しい! と言うのも、道後の今回のメンバーがとてもいいんです。ご存知”炎のストリッパー”ヨーコ、ゆきみ愛、工藤由香、そして、きらら。あと後半6日から綾瀬ナナが出演します(週末にはさらにお楽しみが)。花電車、アイドル、本格ダンサーと、その分野での名の知れた踊り子ばかりで、これほどのマンバーが集まるのは珍しいのです。 さて、この連載でみなさんに劇場に足を運んでくださいと何度もアピールしてきました。それは、今も全国には多くの劇場がありますが、現実には観客数は減っているからです。ここ数年で急速に劇場が閉館していて、特に地方ほどそうです。 踊りが好きな女の子が職業として踊りをやっていくには、ストリップは絶好の「受け皿」。もちろんショーダンスやミュージカルなど、プロのダンサーとしてやっていく場は、たくさんあります。ですが、ストリップほど誰にでも門戸が開けられていて、努力次第で長年やっていける踊りの職業はほかにあまりなく、まさに天職なのです。 観客数が減った原因は分かりませんが、ダンサーは常にいい踊りしようとがんばっています。劇場の裏方や関係者もいい舞台にしようと力を尽くしています。いま一度劇場をたずねてみてください。思わず見入ってしまうダンサーが見つかるはずです。そしてそう思ったら、ひいきにして、また劇場に是非足を運んでください。 さて、この連載も今回で終わり。わたしの経歴から始まって業界の裏話など様々な話を書いてきましたが、長くお付き合いいただきありがとうございます。今度は舞台でお会いいたしましょう。 <ニュー道後ミュージック所属> (おわり) 渡辺理緒さんに連載コラムの感想を書こう! これまで忙しいスケジュールの合間をぬって新聞にコラムを連載してくれた渡辺理緒さんに、ぜひとも読んだあなたの感想を聞かせて下さい。やはり著者と言うのは、読者のみなさんがどう言う事を感じたとか、思ったとかを聞きたいものです。感想投稿用のBBSを用意いたしましたので、一言で結構ですので、ぜひともお願いします。 感想投稿用BBS(終了しました) [BACK] |