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■ 作者の言葉 去る2003年8月中旬、道後ミュージックでの「渡辺理緒」さんは新作を引っさげての登場となり、ファンや観客の注目の中、堂々たるステージを魅せてくれた。この新作をデビューさせるに当たり、私は事前に渡辺理緒さんから、今回の作品のタイトルを是非とも私に付けて欲しいと言われた。渡辺理緒さんを応援するものにとって、この上なく光栄かつ、名誉な事である。それだけに私なりに今回の作品について相当な想い入れがあり、「特別企画」を組んで理緒さんの応援の一助としよう。そう考えてこのような形のものが出来た。 この「特別企画」での物語りは、基本的には映画「クローサー」をベースにして書いている。その理由は、今回の渡辺理緒さんのステージでの作品は、映画「クローサー」を参考に渡辺理緒さん自身が創作したパフォーマンスであり、それを踏まえた上で私もこの物語を書こうと思ったのだ。渡辺理緒さんのステージに神崎雪乃さんは出てこないが、元々映画「クローサー」は、渡辺理緒さんのステージ創作の参考になればと言う事で、神崎雪乃さんがDVD を渡辺理緒さんに貸した事から話が始まったものなので、神崎雪乃さんはこの渡辺理緒さんのステージの種付けの父 ? と言う事になり、産みの母が渡辺理緒さんと言うことになる。その事も考え合わせて、私はこの「ルビー・トリガー」のストーリーの中に「雪乃」を登場させる事になった。 渡辺理緒さんが "ストーリーもの" のステージを創作する場合、いつも簡単な絵コンテのようなもの、いや、絵は描かないからイメージコンテ、略して "イメコン " とでも言ったらいいのか、例えば「男がいて、女がいて、出会ってそして別れる」くらいのベーシックな事を考え、それにダンスステージの振りつけを乗せて行くと言った物である。しかしたったそれだけのショートイメージが、渡辺理緒さんの手にかかると、魔法でもかけられたように、実にイマジネーションのふくらむ、エキサイティングなショーになるのだ。 ステージでの作品は、イメージパフォーマンスであるから見る人それぞれに、幾通りものストーリーが生まれる訳で、私がステージを見て思い描くストーリーも、そんな中の一つに過ぎない。ただ私はそれを見たり聞いたりすると、書き残しておきたいと言う悪癖があり、そもそもそれで自分のホームページが成り立っているのである。悪癖であるから見たものに尾ひれを付けたくなり、もっともっと具体的なストーリーとして書きたくなる。そうして出来たのが「ルビー・トリガー」の物語なのである。 タイトルを名付けて欲しいと言われただけなのに、ここまで大げさになるとは自分自身考えても見なかったのだが、いざ書き始めてしまうと、イマジネーションはとめどもなく膨張し、どえりゃぁ〜事になった。最前も述べたように、最初は映画「クローサー」のストーリーをなぞって、割と簡単に終わらせるつもりだった。が〜... 書いているうちにだんだん自分で気分が盛り上がって来た。すると、「クローサー」のストーリーから逸脱しはじめ、「雪乃」に死んで頂かないとクライマックスに納まりがつかなくなってきた。 でも「雪乃」を殺すのは気が引けたので、その代わりに死んでもらうためのキャラクター組織の殺し屋「柳・りゅう」(と読んで欲しい) 」を登場させた。ところがだ、筆をさらに進めて行くと、これがまたなんとも人情に厚い殺し屋と言うものになり、しかも「雪乃」に情が移り、切ないラヴストーリーにまで盛り上がってしまう、憎めない好キャラクターになってしまった。ホントは柳に、雪乃の代わりに死んでもらおうとして登場させたキャラなのに、殺すには忍びなくなって来てしまった。だから理緒に取引現場を脱出させるオトリになると言う柳の事を、理緒のキャラクターを借りて、柳の服の背中をガッシリ ! と捕まえさせ、死ななくても済むように、理緒の口を通して生き延びるための、「策」を伝授させた。 結局、最終的に誰も死なせなくて済むようになったのだ。まぁ、「雪乃」はちょっとカワイソウな気がしないでもないが、肉を切らせて骨を絶つ ! のたとえのように、「雪乃」のキャラクターは、登場人物の誰よりも、物語を読み終えたあと印象が残るように書いた。ちょこっとだけ出て来る「王(ワン)」さんは、その後どうしたのか ? そうだなぁ... こう言うのはどうだろう。 宿敵ルビー・トリガーを手下の柳たちを使い、見事抹殺する事に成功した組織のボス・王(ワン)は、早速祝杯を上げ、缶ビール7〜8本を開け、酔いつぶれて寝込んでいた。ところがその夜、柳のタバコの火の不始末が元で、事務所は火事になり、みんなは無事に避難したが、酔って爆睡していた王(ワン)だけが逃げ遅れ、先に避難した手下が身内の無事を確認している時、ボスの王(ワン)が見当たらないと柳に報告したが、柳は「因果応報... 放って置け」と言うと、手下達も「まぁ、それもそうか。」と納得した。そしてその後火災保険が降り、事務所の建物は再築され王(ワン)亡き後の後任には、柳がボスの座に就任した。噂では柳がワザとタバコの火で火事を起こしたとも言われたが、実際には物語の本編にもあったように、殺し屋をしていた柳の習性、自分の痕跡を残さないように消したタバコの吸殻を、ポケットに入れるクセが災いし、よく消えてなかったタバコの吸殻をポケットに入れてしまったために、そこから出火、事務所は全焼したと言うのが本当のところだと、柳自身がそう言っていたと言うのだから、さぁ〜て ? (爆♪) まぁ、はなはだ簡単ではありますが、これをもって作者の言葉に代えさせて頂きます。 |